夜の到着便、翌日は第一日曜だったのでパリ中の美術館は無料!
せっかくなので、アトリエや家をそのまま美術館にしたところを選びました。
モローが20代後半から拠点とした屋敷が美術館に姿を変え公開されています。
扉を開けるとやたら早口ななおじさま。
受付前の階段を上がった2〜4階が展示です。
2階は書斎や居間などに、小物を中心に関連アーティストの作品も。
この時点で、蒐集された骨董、重厚なインテリア、漂う甘く濃厚な空気に
すでに頭にはモヤがかかったような感覚に。
事前情報なしにここを訪れた私は、更なる上階にて衝撃の体験!
ぜひ、気になった方は何も調べず行くことをおすすめします。
毎年4〜10月に花の咲き誇る庭にてサロン・ド・テがオープンするそう。
今回は、木々と花は生命の息吹を内に秘めた姿でお出迎え。
こちらの美術館は、ロマン派画家のアンリ・シェフェールが居とした
館を公開したもの。かつて多くの文化人が集まったらしく、
そのうちの一人、ジョルジュ・サンドの遺品を集めた部屋も。
わたしは殊にフランソワ・ブーシェの瑞々しいタッチに感激!
各部屋の椅子の上には、庭で実ったのか、とげとげした木の実が
ちょこんと置いてあり、微笑ましくも。
向かい側のグラン・パレは氷点下7℃世界で数百人の行列。
意外にたくましいパリッ子。
プティ・パレは1900年の万国博覧会の会場として建設された宮殿。
入ってすぐのホールは、3階分あろうかと思われる天井にレリーフと絵画。
床はモザイク。
思わずキョロキョロしてしまいます。
常設の展示品だけでも半日はかかるだろう見応え。
気になった画家を見つけたので、思わずパチリ!
名前は日本語読みがあやしいので原文のママ。
Erest Renoux
Johan Barthold Jongkind
散歩の途中に寄ったような人、デート、親子のお出かけ、
日本でもパリでも人風景は同じ。
ひとりの時間をしばし忘れ、アートもそこそこに周りの観察も
楽しいひとときでした。
それぞれの美術館で強く感じたのは、やはり争いの影。
この風土と歴史があるからこそ生まれてくる表現、視点。
特に宗教画には色濃く特徴があらわれていたように感じます。
数日では回りきれないくらい沢山のアートスポットが存在するパリ。
計画的に行くのもいいけど、路地裏で見つけたギャラリーとの
巡り会いも楽しそう。
巡り会いも楽しそう。
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